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HEART-BOILED☆LEGEN'S-3 all_series_vol.20 [HEART BOILED ☆ SF story]

   アダルズヒーロー・ヒューマンファンタジー
  HEART-BOILED☆LEGEN'S all_series Vol-3



                     鐘井音太浪
                                                         -netaro kanei-



 読者の皆様へ。 只今から週末小説はじめます! m(_ _)m
 ★全容を飛ばしたい方は、 下記の青色本編からどうぞ★


       プロローグ   

 この物語は、 フィクションだ。
 物語のステージになるこの惑星も俺の想像によるものだ。
 が、 何処かの太陽系第三惑星に有するものだったりするやもしれない。
 また、 固有の人物(生命体)名などが、 従来存在する名前と一致したとすれば    それは単なる偶然だ。
 ま、 しばし音太浪ワールドに付き合ってもらおう……ああ、 この物語を読むに当たってのアドバイスだ。 どこかに……地球という惑星が存在しているなら、 そこの常識を頑なに守りつつ読むのでは、 入り込み方が半減することを約束しておこう。 柔軟且つ白黒つけぬグレーゾーンをふんだんに維持し、 その狭間で楽しむことをお勧めする!
 物語展開は、 基本主な登場生命体、 つまり主役目線だ。 が、 ときより天の声も使う。
 では、 はじめよう……


       主な予備知識紹介   

ミックソン=レジェンズと呼ばれし半物質の特殊知的生命体とピューソンの融合生命体。 容姿は化け物。
レジェンズ=一般には触れることも見ることも出来ない特殊生命体。
ピューソン=何の特殊能力を持たない真人間。
ミックモン=邪な感情が頂点に達したとき、 身近な動植物と同化しその能力を持って実力行使する化け物。 力のあるミックモンやミックソンによって、 ピューソンをミックモン化することも可能。


   THE PARALLEL PLANET☆No.3!     STORYの序章   

 ★ ダーク(未知なる)レジェンズ十三柱の総合意思
     もういい! こんな無意味な世の中……
     我々はもう限界だ!
     ピューソンの知力を利用し……ミックモンを仕向けちゃいましょ!
     我々も同化できるベターハーフなピューソンを見付けようぞ!
     もう既に潜入している我ら以外のレジェンズやらの同士と……共に!
     ピューソン社会を一掃するんだ!
     うむ、 そうしてくれ!
     もう情状酌量の余地なしじゃな!?
     が、 中には救えるピューソンもいるやもしれん!
     なら、 まずは私が下部、 ダークレジェンズチームを……降臨致しましょう!
     引けをとったわね、 貴方にしては珍しく!
     ふっ、 俺様は勝手にいくぜ!
     相変わらず身勝手な奴だ……ライトニングレジェンズは!
 ……ああまってぇ~ライトニング様~ぁ! あたしもいくぅ……!

 この世からすれば絶する異空間での会合   
 それらはこの世を造り……生物をも誕生させた!
 が、 進化に伴い……人=ヒトガタ知的生命他の劇的な進化に戦いていたものの……
 その身勝手さに目を細めるようになっていた。
 そして、 ついに! 審判を問うことに……
 それまで、 異空間に    パラレルワールド化させたこの惑星のもう一つの世界を造り様子を窺っていた。
 が、 慈悲なる感情がないわけでもなく……十三柱のリーダーが、 現世に勧告した。
     ……パーフェクトオールレジェンズである! これより一カ年の期に……   
 まずは二柱のレジェンズが各々に動いた!


   ★ それは空気の澄んだヒンヤリする如月と呼ばれしある晩に……

 ピューソン側からすれば現世となる惑星に……レジェンズ側の半物質惑星が……
 ……そしてこの日、 その惑星は二分していたパラレルワールドがリンクした。


   ☆ リョウガのハートボイルドな決意

 もう思い残すことは何もない!
 すべてをこのときで変える    ハートボイルだなフリーランスライフだ!
 これまでいい子を演じてきた俺、 四十猶予の歳にして真なる一本立ちだ!
 妻子ある身を脱して    ここから先の生涯は、 其奴らを巻き込むことは様々危険だ!
 完全に縁を切り、 フルネームを改めた。
 俺の名は、 ペンネームどおりのライドウリョウガだ!
                            BY RYOUGA   


   理念、 HEART ・ BOILED ・ 7本柱とは……

  ☆己の意思(意志)決定により素直に言動する。
  ☆遊び心を持ったシンプルさへの追求心。
  ☆その外見に偏見を抱かない。
  ☆信じることの出来る精錬。
  ☆その分野の超人(高み)を目差す。
  ☆御節介はときより御法度!
  ☆結局、 自身らしく生きる。



   HEART-BOILED☆LEGEN'S Vol-1
  ハートボイルド★レジェンズ

  ファーストコンタクト! のおさらい

 俺(ライドウリョウガ)は、 この街の路地で奇怪な」ライトニングを喰らう。
 それは、 ライトニングエナジーレジェンズ・フルフリーそのもので、 ベターハーフとなるピューソンと融合するのが目的だった。
 この意までをも則ろうとするが、 俺は苛み、 其奴は何故か大人しくなった。
 俺は、 その新たなライフスタイルを、 好む女二人と営みはじめたところだ。
 直接危害がない限り、 他のことは 『どうでもいい!』 と言った思考の俺だ。
 が、 巷で噂のミックソンとなってしまったため、 アイスウーマンなどの数々のミックソンやミックモンと遭遇し、 やむなく関わってしまう。
 俺が掲げている理念 “ハートボイルド(七本柱)フリーランスライフを遂行している!



   HEART-BOILED☆LEGEN'S all_series Vol-2
  ハートボイルド★レジェンズ

  THE DARK★LEGEN’S★MEN! のおさらい

 俺、 ライドウ・リョウガことフリーマン (ミックソン) は、 マテラ、 エリサ、 エルサ、 W・ナチとともに、 マロニエシティを襲ったローテンローゼン、 セントオオジョウシティを襲ったモングジラン少将をも何とか制圧して……場を納めた。
 ローテンローゼンもモングジラン少将も、 レジェンズ融合体の強敵だった。 が、 それらの真なる正体までは知るよしもない俺だ。 ま、 大方全世界からピューソンの一掃をミッションとし……ピューソンと同化するモンスターミックモンをも使ってピューソン一掃抹殺をこの惑星全域で遂行している……ようだ!
 が、 俺のテリトリー、 マロニエシティとフリーランスライフを犯してこなければ、 俺には関係ねえ。 ま、 どうでもいいこのだ!
 ま、 独りよがりか否かは一般の目線で勝手に評価していればいい……が、 どうしても意識してしまう俺にとっては “本物” 志向の……はっきり言っていい女らの身に何かが起きるか、 お強請りされれば関わざるおえないこともなくもない……かなあ~ぁ、 と言う意も出はじめてはいる俺でもある。



   HEART-BOILED☆LEGEN'S all_series Vol-3
  ハートボイルド★レジェンズ

  イッツ リアリティ ザ・ピューソンズ・プラネット!


   0

 んが、 関わっちまったぜ。 マテラの正体を知ってしまったせいだ。
 マテラ、 マロニエシティ御当地ミックソンのマテラ・ディーチェの正体は、 俺がピューソン時の好むいい女の一人、 サキ・ヒトミだ。
 そんな関係の女にせがまれ……お強請りされれば嫌とも言う間もない一つ返事の 「ん!」 と首を縦に、 勝手に反応してしまう俺だ。 四十の男でも……自ら得たなら性格って言う奴を変更することもあるさ! ブレるのとは違う。 固有生命体的進歩……学習だ。
 今夜のお相手ミックモンは五体だった。 牛に馬に豚に鶏……何故かトラ! これらが同化したミックモンの化け物をマテラ、 アイスウーマンのエルサ、 そして俺で……と、 途中からあのメタワンコのホドガケ運ちゃんも手を貸してくれて……マロニエシティ・中央区マロニエ社(やしろ)前大広場は、 ある意味大にぎわいになった。 が、 ファイヤーイーグルのエリサもW・ナチは姿を現さなかった。 ま、 いい。 其奴の勝手で。 事情って言う奴もあるし、 俺はまだ、 W・ナチの性格って言う奴を深くは知り得てはいない。 勝手に思いこめば偏見になる。 俺の一番嫌いな……己の見ていない世界観を勝手に決めつけ判断してしまう……は、 偏見を抱く! ってなことだ。 俺も此奴で……協調性主義集団からの集中砲火を浴び続けていた時代もあった。 そのころは単なるピューソン男の……少し古い言葉だが……チョベリ男で単なるカッコツケマン! 中身が伴わない本当の意味での伊達カラースーツ好き男だった。 ま、 ジャケットを羽織ることへの憧れを実行していただけだ。 が、 周囲の目はそんな感じの視線が多かった様な気がしている。 はっきり弄って来てくれる者は少なかったが、 意を言葉にしてくれる奴はありがたい。 こちらの意を真に伝える機会を与えてくれる。 が、 影でゴチャゴチャ……明らかなる極寒な視線ながら影でゴチャゴチャは、 其奴らの意見をはっきりと汲めないので対処の使用もない……で、 勝手にこちらを、 はっきり言って仲間の輪からお外しあらされる。 協調性のない奴とレッテルを貼りやがる。
 で、 俺はよく知りもしない……且つ、 この目に見ることの出来ない影の大いなる世界観に対する身勝手な想像をすることを止めたんだ! したら、 すんごく気が楽になったんだ。 職業柄、 フィクションはライターとして描くが、 俺に知り得ない……目にも出来ない影の世界観を事実としては勝手に決めつけ講じない! と言うことを止めたと言っている。 言葉って言う奴も、 時頼厄介で、 その者の生い立ち……今日(こんにち)に至るまでの環境の差の価値観等々で……違って当然なのに……自身が身に着けた感覚で相手の放った言葉を読み解くが……そこに大きな落とし穴が存在していることを考え……思いつきもしない。 だから、 つまらない言い争いが生じるのだと俺は勝手に思っている。 同種の意味でとらえてはいるのだが……ニュワンス違いでズレてしまっていることにも気がつかず……掛け違えているだけなのに! 互いが釈然としない顔をしつつも……わかりあった振りして表情を繕っている光景を、 俺も幾度か目撃しているような気がする。 ま、 んな訳で俺は 偏見 っていう奴を抱くにはよく知った上か、 ファーストインスピレーションの所謂 『生理的気持ち悪さ』 っていうことでのどちらかだ。 後者のケースは俺の感覚では稀だが……どうしてもその外見を受け入れられない者が……たま~に出現する。 ま、 ☆その外見に偏見を抱かない☆ を理念テーマに掲げてはいるが、 このキャパオーバーな逸材も稀に出現してしまう……本にこの世はまだまだ底知れぬ……まあ、 いちピューソン男だった俺では止む追えまい。 が、 今はライトニング・エナジー・レジェンズのフルフリーとの融合知的生命体・ミックソンでフリーマンと名乗っている俺だ。
 で、 昨今のこのシティ……今夜も植物と同化したミックモンが出現しなかった、 と言うことは……プラント(植物)エナジーレジェンズのローテンローゼンが関わってはいないようだ。
 月光を背に俺はフリーマンに姿で……上空推定一千メートルをホバリング中だ。 テプラノドンの翼似の大翼をゆったりと羽ばたかせ……SWアイを駆使して下界を見下ろしている。
 SWアイとはこの目の特殊な能力で、 フルフリーとの融合で備わった能力だ。 千里眼の如く、 何処までも拡大フォーカス可能な視野力……それはまるでライフル銃などで使用するオシロスコープの如しだ。 もう一つ特殊能力があり……生命体以外の内部……つまり、 ピューソンの手によってつくられた建物や道路、 衣類に機器類の内部などを透かし見ることが出来る。 が、 例えば街路樹内部の根幹や年輪……マテラやエルサのコスチュームの中のオッパイや小股を透かし見ることは出来ない。 コスチュームを装ってはいるが、 あれらは何れも皮膚変化によるもので、 要するにすっぽんぽん状態の裸で皮膚を衣類に変化させ……ま、 カムフラージュしている。 俺もそれは出来る。 俺がピューソン時に好むクロウズのジャケットも皮膚変化で再現できる。 そのリアルさときたらしっぽりと触れない限りそのもので可成りの完成度だ。 で、 この目の能力に戻すが、 スコープのSとスケルンアイのSのダブルの能力と言うことで、 SWEYEだ。 今はもうコントロールは自然と勝手に……生まれた赤ん坊が……やがてはいはいをして……つかまり立ちをして……よちよち歩き出して……もうすっかりいつの間にか二足歩行で当然の如く歩くのと同様な日常的身体能力だ。
 ……下では、 マテラがガマーズ隊員らと……現場処理を行っている。
 マテラの正体は、 俺の女、 サキ・ヒトミ! で、 ヒトミはマロニエTVのガマーズ専属リポーターでもある。 その正体を知らないうちは単なる化け物見たさの好奇心旺盛主義な性格が度を超してのことかと思ってもいたが、 御当地ミックソン・マテラでは、 いち早い情報源を! と言った考えからも……俺の勝手な想像の推測だが……大方であろう。 ヒトミとは完全男女の仲で……出会って、 好感の意志交換をはっきりとして以来の五年以上に渡る間柄だ。 俺が勝手にどう想像してしまったとしても……得意のヒトミーズ・フラッシュ・スマイルを満面に頌え! 「もうリョウガさんったら……ふふっ」 と、 肯定否定もはっきりと意思表示してくれると、 確信できたしまう。 古から伝わる巫女衣装と陣羽織を足しで二分した白地に朱色の縁取りを施しているコスチュームだ。 得意の業はアローだ。
 で、 ガマーズとは、 G=グローバル・A=アンチ・M=モンスターオブ・R=レンジャーズSー複数のSで、 GAMRS=ガマーズの愛称部隊だ。
 ……エルサも正体を知っている。 嘗ては的として俺の前に出現した。 俺が行きつけのカフェ……マロニエシティ・北区にある “カフェテラス” と言う名のカフェのバイトの自称女子大生の通称ナミーちゃんとデートでいった映画館上映中に……いきなり客席をその業で襲ってきた。 攻撃の衝撃でナミーちゃん気絶後に、 俺は止む追えずフリーマンになった。 それをエルサに目撃されてしまっていたため……もう言い逃れなんてダサイ言い訳はしない主義の俺は、 正々堂々と認めた。 ま、 ことを終えたのちに……何故かセックスを伴ういきなりのお付き合いが……俺も拒むことなく……エルサも積極的に……行為に及んでしまって以来の男女の仲だ。 ヒトミも、 もう一人の同棲女のリサも、 すんなりと受け入れて今ではピューソン時はいい女らを相手にライフワークを営んでいる俺だ。 いい女の方からもその好意を露わに来てくれているのだから何処に拒まざる理由がある? と、 俺はよき言い方なら……三名の彼女がいる。 コピーピューソンではあり得ないので……魅惑の魅力が当然の如く違う。
 おおっと! 間もなく夜が明けそうだ! 俺たちミックソンは、 恒星の光を浴びると消滅してしまう。 少しだけ実感を得たことがある俺だ。 どうして恒星の光に影響するのかは知らないが……俺は退散する。
 「デュワッ!」 と、 マロコン屋上に、 無音の青きライトニングとなって、 急降下する。


   1から18 (の粗筋)

 フリーマンを解いて……マロコン屋上に舞い戻ったライドウ・リョウガに、 いきなりの不適な笑い声をたてて話しかけてきたのは、 以前も現れた白トラ柄のコスチューム戦闘軍服のボディの背からゴールデン・コンドルの羽の生えているあの “トラコウ” のシルエットだった。 トラコウは、 レジェンズ十三柱の一体で、 声明らしきことを告げて消えた。
 が、 リョウガは、 どうでもいいことなので気にもとめず、 302号室に帰る。
 リサはいなかったが、 セレン・コールマンが来て、 サキ・ヒトミも加わって、 互いに求め合い “まったりエロスワールドを展開し、 満喫すると何故かエナジーパワーがマックスチャージされる。 ヒトミもセレンもリョウガの正体をしている
 いつになくリサが帰ってこない。 マメではないが、 不定期的に日に一回はリョウガのSNSナインに何らかの動きがある。 で、 いないことをヒトミも気になって、 リサを捜しに出ることとなった。 リョウガとヒトミそしてセレンも伴って、 まずはマロニエシティ内を 『リサ、 捜しの旅』 に出ることになり、 地下二階のにおいてあるN社のGTーRで、 イケントマーシー・パークの高台駐車場……愛称、 『見晴らしのいい高台パーキング』 に到着した。 車載GPS通信探査装置でリサのスマホ位置を探ったが、 黄色シグナルで反応が薄い。 リョウガとヒトミが探査できない箇所若しくはその訳を見当し合って、 『マロニエ城・地下牢』 とした。 リョウガとヒトミとセレンは、 『マロニエ城』 に来る。 途中……セレンがエリサが十字架に掛けられたシャトーの幻を見る。 マロニエ城・何体櫓』 に何かあることをリョウガは知って……女専用入口の 『女体門』 からリサに化けて入ってみる……『伝説獣・シン』 の彫り物から何らかの力でリョウガは、 豪雪吹雪く極寒の地に誘われて、 深い谷間の対岸のシャトーに向かって進んでいる……。
 豪雪が嘘のように止んで、 透き通るような水色のコスチュームのセレンが現れた。 が、 何処かが……
 セレンの姿をした女はロックアイス弾を放ち、 灼熱業のパンチを繰り出し、 光パウダーに散り場無瞬間移動を使った。 三種の業を同体が繰り出してきたことを、 ピューソン時にも使うことの出来る業で抵抗しつつ考える。 攻め立てる目的はフルフリーの意を呼び起こすことだ。 継ぎ接ぎ女の目的は、 利他的要因も絡んでのライドウリョウガを誘い出すことでもあったようだ。
 夜が来て『継ぎ接ぎ女』が……モンスターとなったことで、リョウガもフリーマンになった。空に飛ぶと、継ぎ接ぎ女が…エリサの翼を出して旋回に入る。飛行合戦の据え……見覚えのない部位を見付けらフリーマンは……ライトニングエナジースパークショット放って攻撃した。地に落ちた継ぎ接ぎ女伸す形から……継ぎ接ぎがなくなって……クリスタルボディのミックソン、 ミレ・ラーナスキーだった。 何者かに操られているかのようにミレ・ラーナスキーが吹雪を起こして、シャトーに向かうフリーマンの視界を奪う。 翼に攻撃を受けてしまったフリーマンは墜落する。 直ぐに直る翼が完治しないまま……深い谷間に落ちた後、 そこはマロニエ城の地下牢で、 フリーマンが解かれ……ライドウリョウガに戻っていた。



  ……ここから今回のstory……



   19
   

 俺はまた……例の門にいってみることにした……外に出ると、 夕暮れだ。 もうすぐ夜が来て俺はフリーマンになれる。 が、 例の門では女体でなければ通れない。 未だミックソンやミックモンを知らないピューソンもいる巷では、 いきなりフリーマン登場ではきつかろう。 俺はまたリサに変化して 『伝説獣・シン』 が天井に描かれている 『女体門』 に向かう。
 「ねえ、 リサさん!」 女の声が俺とは知らずリサを呼ぶ。
 リサになっている俺は、 一応振り向く。 が、 俺には見覚えのない女が三人いて、 うち一人がまずは声を掛けている。 グリーン、 ピンク、 キャメル基調のカジュアルクロウズの女達。
 「ねえリサさん。 最近ラボ来ていないけれど、 どうかしたの?」
 「……」 俺はどう返答ていいのやらで……口を積むんでいる。
 「どうしたのリサさん。 私達のことをまるで知らないみたいよ」 と、 もう一人の女が言う。
 三人とも見た目で、 リサの歳前後の……「ラボ」 と言うキーワードからしてガマーズ部隊のラボのことを言っていることは察しがつく。 が、 その内情を俺は全く知らない。 が、 触りないであろう話を振ってみる。
 「ん、 今日は仕事終わったの」 リサの特長ある口調は俺も知っている。 が、
 「ええ、 普段の話方とは……どうしたの、 可成りフレンドリーな口調ね」
 しまったのか? 俺と接しているプライベートとは変えているのかリサは。 と、 内心思い焦る俺。
 「でも、 その方が私達も話しやすいかも」 と、 三人目の女が言う。
 「ん。 で、 どうしてここへ」 と俺が訊くと、 最初に話し掛けてきた女が答える。 「シークレットリサーチよ、 リサさん」 二人目の女が、 「リサさんが言い出して……数日前にはじめたっきり、 音沙汰が無くなったから、 心配して、 私達も……」 三人目が、 「そうよリサさん、 リサなら一人で平気って、 私らもリサさんお得意の単独行動で……何時もひょっこり戻ってきて報告するから……」 最初の女が、 「こんなに戻ってこないのは珍しいって、 来てみたのよリサーチスポットに」
 「何か変なの。 追求できるまで戻れなくって」 と、 リサになっている俺。
 「リサさんでも手を焼いているんだ」 と、 最初の女が言う。
 「この門よね、 幾人かの女を飲み込んでしまったようだ、 と言うリサーチ対象ポイントは」 と、 三人目の女。
 「じゃあ、 みんなで潜ってみましょうか」 と、 二人目の女。
 「ん、 じゃあ、 入ろう」 と、 俺は門に近づく。
 夜になる。 『女体門』 を目深にして、 「ねえ、 さっきから私達の名を言わないのは何故? リサさん」 と、 二人目の女画問う。
 リサに扮する俺は、 まじまじと三人の女を見る。 と、 一人の女を何処かで目にしているような気にはなったが、 思い出せない。 「ん、 分かっているよ。 でもこれからリサーチするのよね、 何かが飛び出すか、一人称を呼ばなくてもいいかなあって」 と、 はぐらかしてみる。
 最初に声を掛けた女が……悩んで、 二番目に声を掛けた女が疑いに眼差しを向けるように……リサ、 つまり俺を見て、 三番目に声を掛けた女が……「なるほど。 流石はリサさん。 クールガールだね」 と、 言うと、 最初の女と二番目の女が一つ返事の頷きで納得する。
 「よしじゃ、 入ろう、 門」 と、 俺がリサの感じで言う間に行動する。 と、 疑いが完全晴れたように三人も続いて……『女体門』 に入る。
 にしても、 最初の女を……どこかで……? の疑問がこの脳裏に犇めきはじめてしまってもいる俺。 一度気になってしまうと思い出さずにはいられない……そんなタイプの者も多少はいると思われるが。 俺もそんな質だ。
 絵空で見上げるも……この視線が勝手に……横目に気になっている女の方を、 横目にチラ魅してしまっている……が、 気がついてはいないようで最初に声掛した女も、 もう二人も天井を見る。 『え?』 と、 三人の女の声が重なって驚き顔を見せたかと思うと、 まるで一昔前の写真でネガにでもなってしまったかの如く……飴色の色反転現象が起こって……消えてしまった。 と! 俺も天井を意識すると……おお! と! 伝説獣のシンの姿がない。 背景の風のような霞み雲のような絵を残して、 主役の 『伝説獣のシン』 の姿だけが切り取ったかのようにぽっかりとない……いない? 何故? 単なる古い絵が……生物でもない木の板に描かれた獣が……ミックモン若しくはミックソンに……何らかのレジェンズと融合でもしたというのか? そう言えば一度誘われてしまった……幻感もなくもないあのツンドラの山間の谷間対岸のシャトーの地で出逢ったミレ・ラーナスキーは鉱物のレジェンズとの融合と言っていた。 が、 あれは……やっぱり幻でなく、 現実だったか……ここの地下牢でうたた寝するすべもないか! としたら……描かれたシンがどうにかなっても不思議ではないように思えてきた……リサに扮する俺だったが、 すぐに……「ぐるぅぅぅぅぅ……」 と言う唸り声が門の中からこの耳に届きはじめる……。



    ……次回お楽しみに……m(_ _)m



    ☆わたしの私感☆
   稼ぐ!
   生活費を稼ぐために何らかの仕事をする。
   が、
   若干五十三歳のわたし……

   「一日一人でボーっとしていたい」
   と言う理由で有休を取ると、
   「そんな暇があるなら仕事しろよ」
   って、
   仕事のために生きるのか?
   生きるために仕事で稼ぎを得るのか?
   持ちたいときに自身の時間をわたしは得たい。



★誤字変換ミスによる文字化けがございましたら……悪しからず!


    by:音太浪 V(^_^)V



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